しめやかに…なんてことはなく、パーティキングとしても知られる彼の旅立ちを祝すような、二丁目らしいクラブイベント式のお別れ会です。
たくさんの彼のポートレートが並び、その前には何百人もの彼のファンによる献花が。
私も献花させていただいたけど、そういえば、そのポートレートの中には、私自身も撮影スタッフとして携わったものもたくさんあったのでした。
ほんとに美しくて、魅力的な人だったなぁ。
なんて感傷に浸っていたら、
今度は、某レズビアンカップルが、準婚姻生活契約書なるものを作り、契りを交わしたという話が飛び込んできました。
準婚姻生活契約書というのは、婚姻ほどの法的な威力はないものの、共に生活をする相手との財産のことや、本人の承諾が必要な事柄の権利を共有できるようにする契約書類のことなのだとか。
しかも、それは同性間でも契約できるんですってー。
これは要するに「事実婚」ってことよ。
ひゃー!そんなのがあるなんて知らなかった!!
先月には、フランスをはじめ、アメリカのいくつかの州で同性婚が認められてたけど、日本もこんなLGBTが活用できる法制度があったのね!と感心。
ぶっちゃけ私は、全然結婚願望はない。
周囲に離婚してる人たちばっかだから(笑)。
でも、病弱なオカマをやってると、要所要所で血縁関係や婚姻関係にあることの偉大さを思い知らされる場面に出くわすわけ。
今回の入院もそうだったわ。
何をするにも、「ご家族は?」と問われ、そのたびに「近くに家族も親戚もいません! 全部自分でやります!」と切り捨て、
起き上がることもできないのに、入院手続き書や輸血同意書に横たわったまま自分でサインしとったわw
でも、私がもし意識不明になったとしたら、私の本名さえも知らないような恋人や同僚、オカマ友達ではどうすることもできなかったりするのね~。そして、逆パターンもまた然りなのね~。…と思ったら、なんともやるせなくなったり。
そんな時は、いつも「まぁ、それも自分で選んだ人生だから仕方ないか」と思うことにしてるんだけど、
準婚姻生活契約なんて制度も、望める相手さえいれば(笑)、簡単に実現できるんだと分かったら、ちょっとホッとした感じ。
自分で「法制度を使用しない」と選択するのと、もともと「選択する余地がない」のとじゃ、意味が全然違うもんね。
で、また冒頭に戻りますが、
航くんにも、素敵なゲイのパートナーがいたの。
航くんの最後を看取り、お別れ会の幹事もしてた。
たぶん、彼らは準婚姻生活契約はしてなかったと思うけど、
法の力に頼らずとも幸せにやれているカップルもいるのよね、と関係性の多様さを再認識。
うらやま~。
去年末、共演したイベントの楽屋にて。
航くんの自分撮り。「いい感じに撮れたね!」って笑い合ったの覚えてる。
お茶目~。アタシも…。