命、大事に。 | 三十路から始める、ヲンナづくり。

三十路から始める、ヲンナづくり。

前身ブログ『新・こんなおゲイの汚れ道。』よりリニューアル。
すいません、もうゲイは卒業です。
30代よりホルモン治療を開始し、
男性でも女性でもなく「女装性」として
生きていく覚悟を決めたアロムの迷走ぶりを見守って!

ご心配おかけしてごめんなさい。

とりあえず、生きてます。

2週間ほど入院していましたが、
本日、退院いたしました。


先々週末、突然、謎の大量下血が続いて、二丁目のクラブのトイレでぶっ倒れてしまい、
朝まで事務所で休ませてもらってたけど、一向に回復を見せなかったため救急車を呼んで、
あえなく入院となった次第です。

入院後もしばし大量下血が続いたので、深刻な貧血状態になってしまい、
ひどい目眩と気持ち悪さで起き上がるのも困難に…。

出血が止まるまで危険な状態だったので、まさかの3日間連続で輸血しちゃったわ。
貴重な他人様の血を、私みたいなオカマのために消費させちゃってすいません。。。

今は出血が止まったので、だいぶ回復してます。
今週からやっと食事もできるようになったし~。

でも、あれこれ検査してるけど、原因がいまだ不明なのが不安…。

それにしても、何度か「あたし、死ぬかも…」なんて思いが本気でよぎった瞬間があったくらい壮絶な入院生活だったこともあり、他人様の血のおかげで元気を取り戻せたのかと思うと、
「救われた命」という気がしてなりません。

そんな折り、ゲイの友人が亡くなったという訃報が飛び込んできました。

過去の日記でも、何度か紹介しているゲイAV男優の友人です。

盲腸破裂、腹膜炎を併発して、29歳の若さであっけなく旅立ってしまいました。

なんだか後ろめたさが漂うセックスワークという職業を彼は堂々と公言し、「かっこいい!」と思わせるくらいにまで昇華させた希少な人です。
世界の大物写真家とコラボしたり、各国のイベントにGOGOボーイとして出演したり、ゲイ業界の枠を飛び越えた活躍は実にめざましいものがありました。

プロ意識もハンパではなく、陰の努力をストイックなまでに重ねている人でした。

ドSのバリタチキャラとして人気を博した彼だけど、それとは裏腹に、実際の彼はほんわかした雰囲気で、繊細で、とても優しい人。

私も何度かイベントで共演もしたし、助けてもらう場面もあったことを覚えてます。

私がノンケにゲイのことを説明する時には、
必ず
「この人は、ゲイ界では知らない人がいないくらいのスターなの」って紹介もしてました。
同性愛者にオネエ、女装のイメージをもってたノンケは、みんな「イケメン!」って驚いてた。

彼はゲイアイコンとして、これからもたくさん成し遂げられることがあったであろう人だったのに、本当に惜しいし、もうこの世にはいないのかと思うと寂しい。

でも、だからこそ、現世に生き延びていられている私なんかは、
自分ができることを、ちゃんと全うしようと思うわ。

さよなら、航君。
また、会う日まで。