「ハッテン場ではじまった恋は、ハッテン場で終わる」
と言ったのは誰だったっけ…。ゲイの友人だったと思うけど。
「それはゲイのハッテン場における定義じゃない?」と思った私だけど、
まあ、よく思い起こせば女装系のハッテン場でも、恋と呼べるレベルではないものも含めると相当数の身に覚えがあるわ、私…。
『他者に対する期待値が高い』というのが、私の「めんどくさいオンナ」たる所以だと自分でも思うのよね。
期待値が高いからこそ、それにそぐわないことが起きると「裏切られた」ような気分になって滅入っちゃうわけ。
さらに、「これはこうしなきゃダメ」とか「これはやっちゃダメ」といった自分を律する心が強いというのも、私のめんどくささに拍車をかけている気がするわ。
以前、当たる!と定評のあるゲイの星占い師の方に、私の運命星から人柄の傾向を診断してもらったことがある。
「思いやりがあって優しいし、とても正義感の強い人よ。 ……ただ、正義って、北朝鮮にだってあるからね」
と皮肉めいた診断だった(笑)。
そう、一般的なものじゃなくて、自分だけの正義、「自分ルール」ががっちり決まっていて、それを基準に自分も他人も律していくの。
だから、時にはそれに自らがんじがらめになって自滅することもあれば、他人に疎ましく思われることもあるわ~。
「なんで、そうまでして自分を縛るような考え方するの?」と友人にもツッコまれることが多々あるけど、
そもそもが私という人間が、なんでもナァナァにして、グレーのままにしてしまいがちな面をもっているからよ。
そして、私は、そんな自分が嫌いなの。
だから、必死にがんばって自分を律っしようとするし、ナァナァのままにしようとする他人を許せないと思ってしまうのね。
他人なんて自分の所有物じゃないんだから、自分だけの枠にはめて支配しようなんてしたって無理に決まってんだけど。
めんどくさがられて終わりよ…(苦笑)。
他人への期待値を下げる、なくす方向にいけた時、
私はいわゆる「大人」になって、もっとラクに生きていける気がするわ。
ただ、他人に一切期待せず、ラクな生き方が、私にとって幸せなのかどうかはわからないけれど…。