私という病。 | 三十路から始める、ヲンナづくり。

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前身ブログ『新・こんなおゲイの汚れ道。』よりリニューアル。
すいません、もうゲイは卒業です。
30代よりホルモン治療を開始し、
男性でも女性でもなく「女装性」として
生きていく覚悟を決めたアロムの迷走ぶりを見守って!

私という病 (新潮文庫 (な-60-2))/中村 うさぎ

ワタスは、作家・中村うさぎさんの

自我をとことん見つめ抜く姿勢を

猛烈にリスペクトしているのだけど

自身のデリヘル体験を元に、

うさぎさんの根底にある、男性恐怖、女性性嫌悪を浮き彫りにした

「私という病」も、アッパレ!という作品だった。


美容整形に関してもそうだけど、

うさぎさんは、とにかく「実体験主義」。


すごく不器用なやり方な気もするけど、

その「実体験主義」があるからこそ

うさぎさん自身が、身体を張って紡ぎ出した言葉には

インパクトだけではない、強い説得力があるのだ。


しかもうさぎさんは、自身の体験から

何を得られたのか、何を失ったのかを

深く深く掘り下げて、

いつも「もうひとりの私」を見つけ出す。


ふつうの人なら、途中で嫌になって思考を停止してしまうところを

うさぎさんは、どれだけ苦しくても迷走しても

必ず「もうひとりの私」を見つけ出すまで、もがき続ける。


いや、もがかずにはいられないのだ。

それがうさぎさんの業というものだから。


でも、そのうさぎさんの業に

深く共感し、ハッとさせられているオンナや

オカマは、けして少なくないはず。


ワタスもまた、その一人。


ワタスたちは、うさぎさんが最終的には

どこへ辿り着くのかを眺めつつ

自分がどこへ辿り着くのかを考え続ける。


ちなみに、

文庫本「私という病」の解説は、

ワタスの"ひとりゲイバー”の足がかりとなった

「F’s mf(メゾフォルテ)」を週一で営業してらっしゃる、

ゲイライター伏見憲明先生。


こちらも読み応えあります。


──いつでもあの透き通った大きな瞳で、

「伏見さん、あなたの言ってることは本心なの?

それは本気なの?」と問われている気がしてならない──


と伏見先生も書いてらっしゃる通り、

ワタスも、うさぎさんと直にお会いして感じたのは、

「この大きな目で、自分の底の浅さを見透かされてしまいそう」

という恐怖だった。


でもその反面、

うさぎさんなら、ワタスが抱えているものも

見抜いてくれるのでは、、、分かってくれるのでは・・・

という厚かましい気持ちがあるのも事実。


だから、できるだけ

うさぎさんの視界の中に居たいと願ってしまう。


ああ、なんて無謀・・・。


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