ゲイが出会った!こんなおホモ達。2-2 | 三十路から始める、ヲンナづくり。

三十路から始める、ヲンナづくり。

前身ブログ『新・こんなおゲイの汚れ道。』よりリニューアル。
すいません、もうゲイは卒業です。
30代よりホルモン治療を開始し、
男性でも女性でもなく「女装性」として
生きていく覚悟を決めたアロムの迷走ぶりを見守って!

──前回までのお話はこつら。



ハルを紹介されてから数日、

ワタスもハルと打ち解けるのに、そう時間はかからなかった。


ハルのその人懐っこさと

屈託のない明るさは、とても魅力的だったのだ。


ある日、ハルから送られてきたメールを開くと

そこには、ボーイッシュなスタイルをした女の子か?

と見紛うてしまうほど、

可愛らしく凛とした顔立ちの、ハルのプリクラ写真が添付されていた。


簡単に言ってしまえば、ハルは美形なのだ。


ワタスも、実物より3割増しに撮れたプリクラ写真を送り返したが

到底ハルには及ばない。


性格も顔も良くて、非の打ちどころのないハルに

タカが惹かれるのも当然だ。


東京(タカ)⇔福岡(ハル)と遠距離ではあっても

明らかに友達の域を超えて、親密度を増していく二人に対し

ワタスは嫉妬心を忘れ、

単純に「応援してあげたい」という、優しい気持ちになっていた。


しかし、ハルと話しているうちに

彼の発言から、彼の生活について、思わず「ん?」となってしまう

訝しげなものを感じるようになった。



ハル:「ああー、腹減った~~」


アロム:「夕飯まだなの?」


ハル:「今日、帰りが遅かったから、飯抜きにされちゃってさー」


+++++


ハル:「腕が痛くて、今日は思うようにキー打てない・・・」


アロム:「怪我でもしたの?」


ハル:「母さんに殴られちゃって(笑)」


アロム:「なんで?!」


ハル:「さあ? 機嫌悪かったからなあ。まあいつものこと」


+++++


アロム:「今日もご飯抜き?」


ハル:「うん(笑) テストの成績悪かったし・・・」


アロム:「それでご飯抜きって・・・」


ハル:「オマエなんか生むんじゃなかった、とか言われてへこんだー」


+++++


毎日のようにご飯抜きにされ

ことあるごとに、アザができるほどの過剰な暴力と

愛のかけらも感じられない罵倒の言葉。


ハルは、「いつものことだから」「俺も悪いから」と

けして母親を責めはしないけれど


それって、、、いわゆる、「虐待」ってヤツじゃないの?



──つづく。


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