ゲイが出会った!こんなおホモ達。2-1 | 三十路から始める、ヲンナづくり。

三十路から始める、ヲンナづくり。

前身ブログ『新・こんなおゲイの汚れ道。』よりリニューアル。
すいません、もうゲイは卒業です。
30代よりホルモン治療を開始し、
男性でも女性でもなく「女装性」として
生きていく覚悟を決めたアロムの迷走ぶりを見守って!

──ワタスは、ハルに嫉妬していたんだ。



18歳のワタスが、初めて見つけたゲイサイトには

複数の人達で話せるミックスチャットルームが設置されていて

毎日多くのゲイたちが出入りしている。


初めて触れ合うお仲間たちとの

めくるめく出会いと、エキサイティングな会話(チャット)に

すっかり夢中になっていたワタスは

毎日のようにそのチャットルームに入り浸っていた。


そこで出会ったゲイ友の中でも、

3つ年上のタカとは、よく気が合い会話も弾んだ。

もう親友と呼べる仲だ。


ワタスがログインする時には、必ずタカを探し

彼がいない時には、彼のログインを待ちわびる。


その日も、ワタスはチャットルームに

タカの発言ログで存在を確認し、すぐさまログインした。


「あ、アロム。ちょっとメッセ、立ち上げてくれる?」


「あいよ」


チャットルームで親しくなった者同士で

ゆっくり話したい時には、

Yahoo!やMSNのメッセンジャーを使うことにしている。


「アロムに紹介したいヤツがいるんだ」


「ほうほう。どなた?」


──ハルさんが招待されました。


タカが、メッセンジャーの機能を使って

ワタスとのログに、「ハル」という人を招待した。


ハル:「はじめましてええええ!!」


タカ:「ははは!元気ええな!」


ワタス:「おはつですー」


タカ:「ハルは、俺の相方やねん!」


ハル:「そうなんです!」


ワタス:「へ??」


タカ:「コイツすげぇおもしろくて、親友の最上級って感じ?」


ワタス:「そ、そうなの・・・」



一番の親友は、ワタスではなく

このハルって人なんだ・・・。


ワタスは、バカらしいとは思いつつも

ハルに対する嫉妬を抑えられずにいた。



──つづく。


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