ゲイが出会った!こんなおホモ達。-5 | 三十路から始める、ヲンナづくり。

三十路から始める、ヲンナづくり。

前身ブログ『新・こんなおゲイの汚れ道。』よりリニューアル。
すいません、もうゲイは卒業です。
30代よりホルモン治療を開始し、
男性でも女性でもなく「女装性」として
生きていく覚悟を決めたアロムの迷走ぶりを見守って!

──前回までの話はこちら。



二次会を終えると、

今度は、あるクラブを貸し切っての三次会へと突入した。


そこには、ワタスが数年片思いを続けた初恋の彼もいて

一瞬、彼とバッチリ目が合ったりもしたのだが、

シャイボーイなワタスは、動揺のあまり

自ら思いっきり目をそらしてしまい

声をかけるチャンスをみすみす逃してしまう。


バカ! ワタスのバカ!


すっかり意気消沈し、居たたまれなくなったワタスは

席を離れ、出入り口に集まっていた幹事グループの元へと向かった。


「アロム! 足揉んで!」


リーダーのM(♀)が、椅子の上に足を放り出して

ワタスにマッサージをせがむので

「はいよ、お疲れさん」と言いながら、ワタスが

Mの太ももやふくらはぎをほぐしてやっていると

Yが、その光景を見ながらつぶやく。


「アロムだから、できることだよな」


「そう。アロムだから、アタシも気にならない」


ゲイであることをカミングアウトしていない友人たちにも

こうして自然と中性キャラとして

男女ともに受け入れられていることを実感すると

ワタスは、なんともいえない高揚感と充足感を味わうことができる。


幼い時から、「敵」と見なされることがないように

ワタス自身、うまく立ち回っていたということもあるだろうけど、


「オカマっぽい」というだけで、「敵」と見なされ

からかわれたり、理不尽なイジメの対象になってしまう人も

けして少なくないわけで、

それを考えると、ワタスはかなり恵まれた環境で

思春期を過ごすことができた方だと思う。


その思春期の同じ時期を、同じ場所で過ごした

同じマイノリティの人間であるカブとは

結局、この同窓会でも何の接触もないまま

お互い、自分の生活へと戻っていった。


ちなみに、中学時代にカブが告白したRくんは、

体育系の大学へと進学し

今度はワタスが告白しちゃうかも…というくらいに

爽やかなスポーツマンのイケメンに成長していた。


カブの目は確かだったわね…。



──つづく。


**************

応援おねがい!!ワンクリック!

   ↓   ↓

ランキングバナー

ワタスへのメールは、コチラから→メールフォーム