ゲイが出会った!こんなおホモ達。-4 | 三十路から始める、ヲンナづくり。

三十路から始める、ヲンナづくり。

前身ブログ『新・こんなおゲイの汚れ道。』よりリニューアル。
すいません、もうゲイは卒業です。
30代よりホルモン治療を開始し、
男性でも女性でもなく「女装性」として
生きていく覚悟を決めたアロムの迷走ぶりを見守って!

「あれ、カブだぜ」


その大柄な女子(?)を取り囲んでいた中の一人である

P介(♂)が教えてくれた。


「えええ?! マジで?!」


こちらを振り向いたその女子の顔を

まじまじと凝視してみると

多少濃い目のバッチリメイクをしているものの

たしかに、あの中学時代のカブの面影が残っていることに気付く。


「異様にデカイ女がいるな、と思ったら、

カブだったのね…(ヒールはいてるし…)」


「もう、下の方も工事済みらしいぜ!」


「ええええ?! ムァジで?!」


女装だけではなく、埋め立て工事(?)も済ませて

列記とした女性の身体になったカブを目の当たりにして

ワタスはハッとした。


そうか。これだったんだ。


中学時代、男子に告白をしたカブに対して

ワタスが何故だか感じていた不思議な違和感は。


同じオカマ気質があったとはいえ、

今こうして、ワタスは(男装のままの)ゲイとして生き、

カブは、(性同一性障害なのかは定かではないが)

ニューハーフとして、そして女性として生きていこうとしている。


ワタスたちは、無知なノンケたちから

「同性愛者」という言葉で

容易く、ひと括りにされがちではあるけれど

こうして確実に違う人生を選択して生きているのだ。


とはいえ、

カブの女装に驚きはしても

彼の中学時代を知っている、ワタスを含む誰もが、

ニューハーフとなったカブに対して

「意外」に思うことはなかっただろう。


大勢の女子たちに囲まれ、

すっかり二次会の主役の座を手に入れたカブを

遠巻きに見ているしかなかったワタスに

P介が、さらなる情報を伝達してくれた。


「今、オカマバーで働いているらしいぜ」


「へえ~。そうなんだ」


「カオルっていう源氏名だって(笑)」


「え……」


やだ…。


その名前、うちのパパンと同じ…。



──つづく。


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